企業情報 / COMPANY
株式会社電通
dentsuは「an invitation to the never before.」をPURPOSEに掲げ、多様な視点を持つ人々とつながりながら、かつてないアイデアやソリューションを生み出すことを目指す。dentsu Japanの中核会社として、Marketing・Business Transformation・Sports & Entertainment の3領域でクライアント企業の成長を支える。
01
3行でわかる株式会社電通
電通は、日本の広告業界における最大手であり、長くトップポジションを維持してきた。電通グループ全体では国内外で6.7万人を擁し、グループ売上高は1.4兆円規模。広告のみならず、Marketing・Business Transformation・Sports & Entertainment の3領域に統合した事業展開を進めている。
電通という単一のイメージで判断するより、自分が関わりたい事業領域・職種・グループ会社を具体化した上で検討することが、より精度の高い判断につながる。
こんな人にハマりやすい
・「個」より「組織」の力で大きな仕事を動かしたい人
・グローバル案件・ナショナルクライアントに携わりたい人
・数百人〜数千人が関わるプロジェクトでの調整・統合を楽しめる人
・専門性を深めながら、業界横断の視野を広げたい人
・長期視点でのキャリア形成・OB/OGネットワークを重視する人
・dentsu の PURPOSE「never before」志向に共鳴できる人
入社前チェックリスト
・株式会社電通と電通グループ各社の違い:グループ各社で仕事もカルチャーも異なる
・dentsu Japan という統合ブランドの存在:日本事業全体が dentsu Japan として統合される方向
・新卒文化の強さ:意思決定の中核は新卒組が占めるケースが多く、中途入社者は組織内ネットワーク構築に時間を要する
・事業領域の3分類:Marketing / Business Transformation / Sports & Entertainment のどこに属するかで、業務体験は大きく異なる
・大規模組織の意思決定スピード:複数部門・ステークホルダー調整が必要
・業界経験者として求められる役割:即戦力としての専門性と、電通の規模感の中で機能する調整力の両方
02
年収・待遇
平均年間給与の推移
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2025年12月期 | 1,596万円 | 45.0歳 |
| 2024年12月期 | 1,507万円 | 44.9歳 |
| 2023年12月期 | 1,589万円 | 45.4歳 |
| 2022年12月期 | 1,520万円 | 44.0歳 |
出典:公式情報(有価証券報告書)
職位別年収レンジ(推定)
| グレード/職位 | 年次目安 | 年収レンジ | 注記 |
|---|---|---|---|
| AC(Associate) | 入社〜6年目程度 | 600-1,000万円 | |
| PC(Professional) | 6年目以降に昇格 | 1,000-1,500万円 | |
| SP(Senior Professional) | 13年目程度から | 1,500-1,800万円 | 残業代支給あり |
| GM(課長クラス) | 管理職 | 1,800-2,000万円 | 管理監督職・残業代支給なし |
| MD(局長クラス) | 上位管理職 | 2,000万円〜 | 管理監督職 |
出典:CAREER EDIT編集部の独自取材・調査を元に推定
- 社員寮・社宅制度(条件あり)
- 各種保養所・契約宿泊施設
- 確定拠出年金(DC)
- 退職金制度
- 育児・介護休業制度
- カフェテリアプラン(自己選択型福利厚生)
- 業界トップクラスの研修・自己啓発支援
月平均残業時間や部署別の労働実態は、労働環境改革レポート・現職社員への取材で本番化時に補完予定。
03
採用・選考
採用職種(領域別)
Marketing 領域
- ビジネスプロデューサー(営業)
- メディアプランナー・メディアバイヤー
- ストラテジックプランナー・コミュニケーションプランナー
- マーケター・ブランドマネージャー
- PRプランナー
- クリエイティブディレクター・コピーライター・アートディレクター (少数精鋭)
Business Transformation 領域
- コンサルタント(経営・マーケ・DX)
- デジタルプランナー・運用型広告プロフェッショナル
- データサイエンティスト・データアナリスト
- テクノロジスト・エンジニア
Sports & Entertainment 領域
- スポーツビジネスプロデューサー・エンタメプロデューサー
- IPプロデューサー・イベントプロデューサー
スタッフ・コーポレート部門
- 経営企画・財務・人事・法務・広報 (少数精鋭)
・デジタルマーケティング・データ活用
・戦略コンサルティング経験(事業戦略・マーケ戦略)
・テクノロジー・AI・エンジニアリング
・ブランド企業でのマーケティング統括経験
・独立系ブティックでのクリエイティブ実績
・スポーツ・エンタメ領域でのプロデュース実績
選考フロー
プランナー職:戦略立案課題が課される場合あり
ビジネス職:通常は課題なし
面接対策のポイント
電通の中途採用面接で評価されるのは、専門領域の実績そのものよりも「その実績をどう構造化して語れるか」「電通の規模・複雑さの中で機能できるか」という点。具体的には:
・自分の実績を、業界文脈・市場文脈の中で語れること
・複数のステークホルダー調整経験があること(電通は社内外の関係者が多い)
・大規模組織での仕事経験(中小・スタートアップのみだと懸念される傾向)
役員面接では、長期的なキャリアビジョンと、電通でそれを実現する道筋を問われる。
入社実績例
外資系コンサルファーム → 統合プランニング・経営コンサルタント(シニアマネージャー(30代後半))
大手事業会社マーケティング部 → ビジネスプロデューサー(30代前半)
デジタル代理店 → デジタルプランナー(運用型広告マネージャー(20代後半))
独立系クリエイティブブティック → クリエイティブディレクター(CD(40代))
04
キャリアの出口
独立系クリエイティブブティックの創業
TUGBOAT(タグボート)(1999年設立)— 岡康道、川口清勝、多田琢、麻生哲朗の4名全員が電通出身。日本初の「クリエーティブエージェンシー」として誕生。
株式会社GO(The Breakthrough Company GO、2017年設立)— 電通出身の福本龍馬が共同創業(共同代表は博報堂出身の三浦崇宏)。
株式会社PARTY(2011年設立)— 5名による共同創業のうち、原野守弘・中村洋基が電通出身。
クリエーティブ・ディレクター・コレクティブ(つづく)(2022年1月設立)— 細川美和子、田辺俊彦、保持壮太郎、菅野薫、東畑幸多の5名全員が電通出身。
株式会社dof — 齋藤太郎(CEO・電通出身)が代表。
株式会社Que(キュー) — 仁藤安久、岡部将彦ら電通出身者が在籍。
GLIDER(株式会社グライダー)(2011年設立)— 志伯健太郎が設立。
その他の活躍領域
・事業会社のCMO・経営層
・スタートアップ・ベンチャー企業の経営参画
・大学・研究機関での教鞭
・地方自治体・行政との連携プロジェクト
・独立コンサルタント・フリーランス
「電通卒業生ネットワーク」は業界内のキャリア形成・案件機会において大きな影響を持つ。
05
仕事の実態・カルチャー
- ナショナルクライアントの統合キャンペーン(自動車・通信・飲料・食品など)
- オリンピック・パラリンピック等の大規模スポーツイベント
- 大型イベント・万博・国際博覧会
- 地方自治体・官公庁のコミュニケーション
- グローバルブランドの日本市場向け統合戦略
- 新規事業・事業共創(クライアントとの合弁、スタートアップ協業等)
- エンタメ・IP コラボレーション
社内の雰囲気
局・部署・チームによって雰囲気は大きく異なる。クリエイティブ局、ビジネスプロデュース局、デジタル系局、コンサル系部門では、それぞれ異なる文化が存在する。「電通の社風」と一括りには語れないのが実情。
共通項としては、ナショナルクライアント案件の重さ、関わるプロジェクトの大規模さに対する誇り、業界トップ企業としての自負がある。同時に、近年の構造変革を経て、伝統的な広告会社カルチャーから脱皮を進めている過渡期にある。dentsu Japan ブランドのもと、「One dentsu」を旗印にした統合カルチャー醸成が進められている。
業界内では「電通の◯◯案件」「電通の◯◯さんの仕事」といった形で、案件・人物が固有名詞で語られる存在。広告賞での実績、ナショナルクライアント案件での主導性、業界横断的な影響力が、業界内での評価の核となっている。一方で、「組織が大きすぎて変革が遅い」「個の力よりも組織の力が前面に出る」といった見方もあり、独立系ブティックや事業会社からは異なる評価軸で見られる。
フィロソフィー
2022年9月に新たな Philosophy として、PURPOSE「an invitation to the never before.」とVALUES「THE 8 WAYS」(無限大をモチーフにした8つの行動指針)を制定。これが現在の dentsu の経営哲学・行動規範となっている。
多様性・女性活躍
06
会社を知る
「私たちは、多様な視点を持つ人々とつながりながら、かつてないアイデアやソリューションを生み出し、社会や企業の持続的な発展を実現するために存在しています。」
2021年にビジョン&バリューとして制定、2022年9月に Philosophy(PURPOSEとVALUES)として正式制定。VALUESは「THE 8 WAYS」(無限大をモチーフにした8つの行動指針)。
主要事業
クライアント企業の成長戦略・ブランド構築・コミュニケーション設計を中核に、広告・マーケティング・コンサルティング・テクノロジー活用・スポーツ&エンタメ事業まで、企業のビジネス課題に統合的に応える。
事業領域
代表者
トップメッセージ:「真のIntegrated Growth Partnerへ。」
グループ構造
├ dentsu Japan(日本事業全体の戦略策定・統括、CEO: 佐野 傑)
│ └ 株式会社電通(dentsu Japan の中核会社、社長: 松本 千里)
│ └ 国内グループ会社(電通デジタル、電通PRコンサルティング 他)
│ └ 電通スポーツネットワーク
│ └ 電通エンタテインメントネットワーク
│ └ 電通総研グループ
│ └ 電通プロモーションネットワーク
├ dentsu Americas
├ dentsu EMEA
└ dentsu APAC
沿革
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1901年 | 日本広告株式会社として創業 |
| 1907年 | 電報通信社設立 |
| 1936年 | 日本電報通信社(日電)として広告事業に集中 |
| 1947年 | 広告電通賞創設 |
| 1955年 | 株式会社電通へ商号変更 |
| 2013年 | イージス・グループ(後の dentsu international)を買収、グローバル展開を本格化 |
| 2020年 | 持株会社体制へ移行(株式会社電通グループ設立) |
| 2021年 | ビジョン&バリュー「an invitation to the never before.」を制定 |
| 2022年9月 | Philosophy(PURPOSE と VALUES「THE 8 WAYS」)を正式制定 |
| 2023年 | dentsu Japan ブランドを起点に「One dentsu」戦略を推進 |
| 2024-2026年 | グローバル事業の構造改革を継続、デジタル・コンサル領域への重心移動 |
業界内の立ち位置
電通は、日本の広告業界における長年のリーダー。広告会社としての規模、ナショナルクライアントとの取引関係、メディア取り扱い量、グローバル展開のいずれをとっても、業界トップクラスを維持している。
博報堂と並んで「電博」と称され、業界の二大プレイヤーとして位置づけられる。両社の社風や強みは異なり、それぞれが独自の強みを発揮している。
dentsuは2021年以降、PURPOSEとして「an invitation to the never before.」を掲げ、2022年に Philosophy として正式化。「One dentsu」を旗印に、グローバル統合と日本国内の dentsu Japan ブランド再構築を進めている段階。
電通の構造的な特徴として、「組織の大きさが強みでもあり、変革のスピードを難しくする要因にもなる」点が挙げられる。大規模クライアント案件の遂行力は他社の追随を許さない一方、新規事業や尖った領域では、独立系ブティックやデジタルネイティブな企業との競争に直面している。
近年は3つの事業領域(Marketing / Business Transformation / Sports & Entertainment)に再整理し、伝統的広告会社から「Integrated Growth Partner」への転換を図っている。中途で入社する場合、自分が「伝統領域」「新規領域」のどちらに関わるかで、日々の業務体験は大きく異なる。
業界における特徴・課題
近年は dentsu のPURPOSE「an invitation to the never before.」のもと、3つの事業領域(Marketing / Business Transformation / Sports & Entertainment)に再整理し、伝統的広告会社から「Integrated Growth Partner」への転換を図っている。中途で入社する場合、自分が「伝統領域」「新規領域」のどちらに関わるかで、日々の業務体験は大きく異なる。
直接競合・近接企業
近接(事業領域での競合):電通デジタル(グループ内)、サイバーエージェント、アクセンチュアソング、デロイトデジタル、PwC
独立系ブティックは、電通から独立した方々が中核となって作っているケースも多く、業界内では別レイヤーの存在として位置づけられる。
業界内の比較
07
編集部の総合所見
電通は、日本の広告業界における最大手であり、長くトップポジションを維持してきた。電通グループ全体では国内外で6.7万人を擁し、グループ売上高は1.4兆円規模。広告のみならず、Marketing・Business Transformation・Sports & Entertainment の3領域に統合した事業展開を進めている。
電通という単一のイメージで判断するより、自分が関わりたい事業領域・職種・グループ会社を具体化した上で検討することが、より精度の高い判断につながる。
08
関連情報
出典一覧
[S] 株式会社電通 公式サイト
[S] 電通 PURPOSE ページ
[S] 電通 企業情報
[S] 株式会社電通グループ 公式サイト
[S] dentsu Japan
[A] 電通グループ 統合レポート2023
[A] 電通グループ ニュースリリース
[S] 電通グループ 有価証券報告書 2021-2025年12月期
[A] CAREER EDIT編集部の独自取材・調査
本記事は公開情報・編集部の取材・業界経験に基づいて構成しており、企業からの提供情報ではありません。記載内容は公開時点のものです。最新情報は各企業の公式サイト・採用情報をご確認ください。記事内容に関するお問い合わせは編集部までご連絡ください。